固形石鹸の作り方の種類

石鹸の製造方法には、大きく分けて、ホットプロセスとコールドプロセスというものがあります。 ホットプロセスとは、釜に脂肪酸と水酸化ナトリウム、もしくは水酸化カリウムを入れてよく混ぜてから加熱する一般的な製法です。コールドプロセスとは、加熱を行わない石鹸の製造方法です。脂肪酸と水酸化ナトリウムを混ぜ、自然の反応熱だけで熟成させる製法です。

画像の文字が小さいので、以下に画像の文書を記載します。

■ホットプロセス(加熱製法)

<<鹸化塩析法>>
特徴:
鹸化塩析法の特徴は、純粋な石鹸成分以外を除去するため、石鹸成分が98%以上の高純度の石けんとなります。

メリット:
不純物がとても少ないため、肌を刺激してしまう物質が混ざっている可能性も低くなります。出来上がった石鹸は硬く、保管中に湿気や水分で溶けてしまわない為、扱いやすいという点です。

デメリット:
塩析によって「天然のグリセリン」も一緒に取り除かれてしまうため、保湿力が弱くなります。保湿力などを補うために、人工的に成分追加を行う必要があるので、化学的な添加物が加えられるのを避けたい方には向きません。

<<炊き込み法>>
特徴:
炊き込み法は、塩析を行わないので、鹸化塩析法と比べると石鹸の純度が下がる特徴があります。

メリット:
塩析によって「天然のグリセリン」が除去されていないので、保湿効果が高く洗い上がりがしっとりとした感じになります。

デメリット:
塩析をしないため、鹸化塩析法で作られた石鹸よりも不純物(石鹸成分以外のもの)が含まれることから、ごくまれに肌に刺激や違和感を感じることがあります。

■コールドプロセス(非加熱製法)

<<冷製法>>
特徴:
冷製法の特長は、加熱をせずに自然の反応熱(脂肪酸と水酸化ナトリウムの鹸化反応熱)で鹸化を行うため、素材である油脂(脂肪酸)に余計な熱が加わらず、油脂がよりフレッシュな石けんが出来上がります。

メリット:
品質の高い石鹸は、その原料である油脂(例えば、オリーブ抽出油脂等)にも相当こだわりを持っていると言え、「天然のグリセリン」などの成分を大切にするために作られているものも多くなります。

デメリット:
脂肪酸と水酸化ナトリウムを撹拌して鹸化を促すため、手間暇がかかり石鹸が出来上がるまでに約45日程かかると言われています。そのため、価格が高くなるという一面があります。また、水に溶けやすい性質を持っているので、水はけの良い場所で保管するなど、扱いが面倒である点があります。

乳化・なませっけんは、コールドプロセス製法を採用しています。

乳化・なませっけんには、天然のグリセリンなどがそのまま溶け込んでいるため、保湿力が高い石鹸になり、さらに製法の特性上、脂肪酸を多く利用することで非常にマイルドな石鹸にする事もできます。

乳化・なまえっけんは、独自のマイクロウェーブ技術により、コールドプロセスの難点であった熟成期間を大幅に短縮し、さらに自然の熟成では得られなかった使い心地と質感をプラスすることに成功しました。マイクロウェーブ冷製法の生せっけんとして低価格化を実現しています。

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